三の丸神社は大阪府岸和田市にある神社。
○由緒
社伝によれば南北朝時代の延元元年(1336年)に楠木正成の一族である和田正儀が岸和田城(岸和田古城)の守護のため城中に創建したとされる。なお、この和田正儀を正成の子である楠木正儀と同一人物と見る説もあるが、1336年には楠木正儀はまだ約6歳であり、別人説もある。寛永17年(1640年)に岡部宣勝が岸和田藩初代藩主として入城した後もそのまま置かれていたが、元禄16年(1703年)に3代藩主・長泰が社を三の丸に移すとともに京都の伏見稲荷大社を勧請。このため「三の丸神社」と呼ばれるようになったという。なお、その際に行なわれた稲荷祭が現在の岸和田だんじり祭の原型とも伝えられている。また、現在では岸城神社・岸和田天神宮・弥栄神社で行なわれているだんじり祭での「宮入り」はかつては「城入り」と言われ、明治維新ごろまでは三の丸神社で行われていた。
○今川義元の兜
1935年(昭和10年)、社殿の祭壇から金色の兜が発見された。桶狭間の戦いののち、今川義元の家臣・岡部元信が義元の首級と引き換えに鳴海城を織田方に明け渡した際に合わせて引き渡された義元の兜であると伝わる。
○所在地
大阪府岸和田市岸城町30-3
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。