2012年12月30日日曜日

慈光寺

大和(奈良)から、河内を経て難波(大阪)に至る古道の国境に位置する暗峠。江戸時代には俳聖・松尾芭蕉をはじめ、多くの旅人が行き交ったというこの峠から近い髪切の里に、真言宗の古刹・慈光寺がある。1300年前、髪切の里には鬼の夫婦が住み、食べ物がなくなると暗峠越えの街道で旅人を襲い、喰っていた。しかし、役行者が密教の法力を使って鬼を捕らえ、仏法を説いて改心させたところ、鬼は非を悔いて髪を切り、行者に従ったとか。その場にお堂を建立したのが慈光寺といわれている。境内は府の名勝に指定。春の「戸開式」(3月18日)と秋の「戸閉式」(9月18日)には、青鬼と赤鬼に扮装した二人と修験者が石段を駆け上って開山堂の鍵を開け、千手観音が開帳される。
所在地:〒579-8032大阪府東大阪市東豊浦町1823 
TEL:0729-81-8211
交通アクセス:近鉄奈良線「額田駅」または「枚岡駅」より徒歩約40分

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