2015年4月20日月曜日

生国魂神社お旅所

正式名称は、生国魂神社元宮。お旅所とは、一般に神様が神社から外へ出かけられるときの球形所、仮にとどまる場所を言う。神武天皇は日本統一のため九州を船出し、瀬戸内海を通って大阪湾より再上陸を果たす。その時着岸した難波碕で日本列島の国魂、生島大神と足島大神を祀り、国土の平安を祈る。これが後に生国魂神社となるが、時代は下り豊臣秀吉の大坂城築城に際し、現在地の天王寺区生玉町に遷宮された。そのため大坂城大手門は、かつて生玉門と呼ばれた。7月のいくたま祭は大阪3大夏祭りの魁で、戦前には「陸の生玉」そして「川の天神」と並び称され、3000名の渡御列は先陣がお旅所の大坂城の入場した頃、最後尾はまだ境内で出門を待っていたといわれる。渡御列は戦災によって灰燼に帰し縮小したが、かつての様子を再現するため、氏子により奉賛活動が続けられている。
所在地:大阪府大阪市中央区大阪城3番


0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。