2015年1月9日金曜日

楠木大明神

谷町7丁目交差点を東に入ると、道路のど真ん中に木立が茂っている。茂みの中に注連縄が張られた枯れた切り株がある。この枯れた切り株を神木として、地元では「谷町のクスノキさん」、「楠玉社」等と呼ばれ、祀られている。神木はもともと、この場所にあった「クスノキ寺」とも呼ばれていた本照寺の境内に植えられていた。昭和12(1937)年の道路の拡張工事の祭、本照寺は移転したが、クスノキには繁栄をもたらす蛇、巳さんが住んでいるので「切るとタタリが起こる」と畏れられていたことから、道の真ん中にその姿を残すことになった。残念ながらクスノキは数十年前に枯れてしまったが、今でも信仰の対象として大切にされている。又、木立のある道筋は「楠木筋」と名付けられ、地域のシンボルとなっている。
所在地:大阪府大阪市中央区谷町7丁目
最寄駅:地下鉄谷町線/長堀鶴見緑地線谷町6丁目駅



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