2020年9月6日日曜日

玉林寺

玉林寺は、釈迦如来を本尊とする曹洞宗の寺院で、元禄5(1692)年の記録には、文安2(1445)年に惟中守勤が開基したと記されています。当寺には、室町幕府の管領細川高国の禁制や曾祖父細川持春に関する文書など16世紀の古文書が残されています。この文書には後世のメモ書きがあり、当寺は、持春の院号「玉林院」にちなみ創建されたと記しています。古文書の内容から、玉林寺は細川家一門ゆかりの寺として、手厚い保護を受けたことがわかります。本堂は、屋根に覆いがかけられていますが、入母屋造・草葺の屋根形式をとるものとみられます。安政4(1857)年の本堂再建が伝えられていますので、現本堂はこの頃のものと考えられ、本市では数少ない草葺屋根の本堂です。
所在地:大阪府吹田市出口町10-2






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