2017年11月12日日曜日

清寿院(大阪関帝廟)

正式には黄檗宗「白駒山清寿院」といいますが、中国との縁が深いので「南京寺」とも称されます。「桃園の誓い」で劉備、張飛と義兄弟となった勇義の英雄・関羽を祀っています。明和元年(1764)に、浄土宗住職・宗円より黄檗僧・大肩和尚が譲り受けて、中国僧・大成和尚が中興開山して、本堂を再建して黄檗宗の寺となりました。明治18 年(1885 )、長崎から来阪した広東の貿易商・利興成、利妥泰が発起人となり、日本人取引業者を含めた篤志家と共に本堂・拝所・表門等を中国風に改築し、本堂祭壇中央に関聖帝君、左側に天上(后)聖母・右側に財神爺(金儲けの神)を安置しました。拝殿の仏像は華商が寄進したもので、築240 年の土蔵造りの貴重な建物です。大成和尚が中国より請来した関帝像も内殿にお祀りしてあります。横浜中華街の関帝廟は明治6年(1873)、神戸関帝廟は明治21年(1888)創建ですので、それよりも古く、日本でも有数の由緒正しい関帝廟です。
所在地:大阪府大阪市天王寺区勝山2-6-15





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