2013年11月24日日曜日

吉村家住宅

吉村家住宅は、日本の重要文化財に指定されている歴史的建造物(民家)。大阪府羽曳野市に所在。
○概要
吉村家はかつて、周辺十八ヶ村を管轄する大庄屋を務めた家柄である。 主屋は大坂夏の陣で焼失後、間もなく再建された歴史ある家屋である。その後幾度か増改築が行われ、現在の姿となったのは寛政年間の頃である。屋根の構造に特色があり、急勾配の茅葺と、妻側の両端に一段低くて勾配の低い瓦葺という2種類の屋根で構成されている。これを高塀造りといい、大和から河内にかけて多く見られることから大和棟造りともいう。上層農家の家格を示すものである。吉村家住宅は戦前の1937年(昭和12年)8月25日に、主屋が国の重要文化財に指定された(当時は国宝と称されていた)。民家としては日本で初めてのことであった。その後1965年(昭和40年)5月29日に表門と土蔵、附(つけたり)指定として土塀と中門が、1979年(昭和54年)2月3日に宅地、山林、溜池、附指定として古図2枚がそれぞれ追加指定された。
○建築概要
・主屋
建築年代:江戸時代前期(17世紀前半建築、18世紀改築)
桁行41.2m、梁間11.4m、切妻造(大和棟造り片入母屋)、茅葺及び本瓦葺、四面庇付、本瓦、こけら葺及び桟瓦葺、玄関附属、こけら葺
・表門
建築年代:江戸時代後期(寛政10年(1798年))
長屋門、桁行18.0m、梁間4.0m、入母屋造、茅葺
・土蔵
建築年代:江戸時代後期(18世紀前半)
土蔵造、桁行11.9m、梁間4.0m、切妻造、西面庇及び制札場附属、本瓦葺
○所在地
〒583-0881大阪府羽曳野市島泉5-3-5
○公開状況
非公開(特別公開有り)

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