2018年10月1日月曜日

京橋川魚市場跡

京橋川魚市場跡
 『大阪の魚市場といえば雑魚場市場が著名である。しかし近世の魚市場は雑魚場ひとつでなく、木津や天満にも海魚を扱う市場が営まれていた。また海魚とは別に川魚を扱う市場が京橋にあった。京橋川魚市場の起源は、石山本願寺の時期に設けられた鮒市場とされる。もともとは漁民が、京橋の北詰に川魚を持ち寄って販売する市のようなものだったと考えられる。 寛保元年(1741年)の「京橋川魚独占販売由来記」によれば、慶長年間(1596~1615年)のはじめごろに、小出播磨守秀政の指示を受けて構成員五十五人、うち五人を幹事である年寄とする市場機構のシステムが整えられた。 以降近世を通じて、幕府に大坂で川魚を独占的に扱うことを公認された市場となった。近代に入り、市場機構の変革がすすむ中、京橋川魚市場は明治末期には中之島六丁目付近へ移転し、大正四年(1915年)に大阪川魚株式会社が設立された。』
所在地:大阪府大阪市都島区片町1-5





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