2012年4月8日日曜日

庚申信仰

庚申塔に造塔名がないが、江戸時代のものと思われる。庚申(かのえさる)の晩に祀られる信仰で、その日は60 日に1回巡って来る。由来は、人間の体内には3匹の虫がいて、絶えずその人の行動を監視している。そして、庚申の夜人間が眠っている間に身体から抜け出し天に昇り、天帝にその人の悪事を報告する。天帝はそれを聞き、その人の生命を奪ったり縮めたりする。そこで、虫が身体から抜け出さないよう講をつくり、一晩中起きて飲食を共にしながら話や遊びに興じたという。なお庚申塔に3匹の猿を彫ったのは「悪いことは見ざる、聞かざる、言わざる」を表わし、3匹の虫にもこの猿のようにしてもらいたいという願いを込めたものだといわれている。
所在地:大阪府大東市中垣内2丁目(鳳字寺前)

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