2012年4月21日土曜日

春日神社

春日神社は、大阪府豊中市宮山町にある神社である。社殿北側のつつじの園は満開時、大勢の見物客で賑う。
○境内
天照皇大神・天児屋根命・武甕槌大神を祭神とし、菅原道真を祭神とする天神社、薬師如来(少彦名命)を祭神とする薬師社などを境内に有する。社殿前の燈籠は、延享元年(1744年)領主安部摂津守に奉献されたものである。本社殿前に鎮座する狛犬は文政7年(1824年)に少路村、内田村(今で言う小路近辺)若中より奉献されたといわれるものである。
○歴史
・起源
この神社がいつ創建されたのかは不明であるが、伝記には承和2年(835年)に社殿の修繕をしたと伝えられる。以来、旧桜井谷村の地の神として親しまれてきた。
・荒廃そして復興
延元3年(1338年)兵火に遭い焼失、その後は仮殿に神霊を納めた。そして文明15年(1483年)社殿を再建する。永正6年(1509年)、室町幕府10代将軍足利義稙に社殿152石を半減され、戦国時代には神社は荒廃した。また、織田信長が伊丹城主だった荒木村重を討伐する際に戦乱に巻き込まれて社殿が焼失、天正6年(1578年)に仮殿に神霊を納めた。その後、安部摂津守の領地となり再建に着手、慶安3年(1650年)9月12日に祭神を遷座して現在に至っている。
○行事
・代表的な行事
「例大祭(秋祭り)」
例大祭は神社で毎年執り行われる祭祀のうち最も重要なもので、春日神社においては10月12日に行われる。午前11時より祭典が執行され、午後2時より午後9時まで神楽奉納が、午後5時20分より午後6時までだんじり囃子の奉納が行われる。
「左義長」
古来から、宮中で行われてきた悪魔払いとして伝えられ、民間では正月用の門松、しめ飾りなどを焼いた儀式として、江戸時代から行われてきた行事である。この神社では1月15日(小正月)にこの行事を行う。
・行事年表
1月1日 歳旦祭 
1月15日 左義長、とんと焼き  
2月3日 節分祭、追儺式、お火焚き祭り(福豆撒き)(甘酒、接待)
4月上旬 つつじ園開園、春祭り、英霊慰霊祭
6月30日 大祓(夏越)
7月12日 夏祭り
10月12日 例大祭(秋祭り)
11月中 七五三祭
12月31日 大祓い(年越し)、除夜祭
毎月1日 月次祭
○末社
・天神社
社殿の上にある子社であり、菅原道真を祀る。
・稲荷社
天神社と同じく社殿の上の一帯にあり、豊受姫大神、宇賀魂大神、火産大神を祀る。
・山神社
稲荷社周辺にあり、素盞鳴尊を祀る。
・地蔵尊
社殿上一帯に位置し、地蔵尊を祀る。
・大山津見社
社殿上一帯左側に位置する。大山津見大神を祀る。
・薬師社
大山津見社左側に位置する。薬師如来(少彦名命)を祀る。
○文化財
薬師社 薬師如来像 昭和38年(1963年)6月13日、豊中市指定文化財となる。
薬師社 木造漆箔薬師如来坐像 昭和62年(1987年)9月1日、豊中市指定文化財となる。
○所在地
大阪府豊中市宮山町1-10-1







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