2012年4月16日月曜日

穂積遺跡

この遺跡は、阪急服部駅の西側一帯に広がる、縄文時代から近世にかけての集落遺跡です。今から4500年前(縄文時代中期)、庄内や服部の辺りは、一面に海が広がっていました。現在の地表よりおよそ2メートル下から、縄文時代中期の海生の貝類など多量の化石や漁に使用された網のおもりが発見されており、当時の海の様子がうかがわれます。その後、海は次第に後退し、現在の海岸線にまで到達しました。
弥生時代後期(約1600年前)には、豊中市域としては屈指の規模の集落が営まれました。特に、この集落跡から見つかった土器については「穂積式」という名称が与えられ、学史的にも著名な遺跡となっています。このほか、平安時代から近世にかけて集落が続いたようです。特に近世には村全体を洪水から守るために、周りに囲いや堤が作られていたようです。
所在地:大阪府豊中市服部西町2-56-8



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