宝珠寺は、大阪府豊中市にある、浄土宗の寺院である。かつては、真言宗の寺院であった。本尊は聖観音。山号は熊野代山。また、寺の下には神社(八坂神社)があり、この寺は、日本全国的にも珍しい、神社の上座にある寺である。長徳期(995年 - 998年)の創建で、仏眼上人の開基と伝わる。 起源は、摂津名所図会に、花山院が仏眼上人のもと、観音霊場巡拝の時、紀州の熊野に似ていることもあり、熊野に模して神社の仏閣を造営したとされている。
○文化財
国指定重要美術品
石造三重寳篋印塔2基―本堂西側に位置する。伝えられているもので、花山院と仏眼上人の墓塔と伝えられる。南北朝時代に作られたといわれる。
豊中市指定有形文化財
金銅菩薩立像-飛鳥様式であり飛鳥時代後期のものと伝えられる。1年に1度しか拝観することができない秘仏。
木造彩色聖観音菩薩立像-この寺の本尊。平安時代後期に作られ、行基菩薩作といわれる。
○所在地
大阪府豊中市熊野町4丁目8-1
○札所
摂津国三十三ヶ所第三十番霊場
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