武庫川の河岸段丘上に築かれた直径約17mの円墳で、古墳時代前期(4世紀後半)に作られたものである。昭和12年の道路工事に際し、発掘調査が行われた。道路工事のため、墳丘は半壊したが内部には石積みの竪穴式石室があり、関室内には割竹形木管が安置されていた。出土遺物には、内行花文鏡・神獣鏡の鏡2面と管玉・小玉等の装飾類・鉄製品等があり、これらは兵庫県指定重要文化財となっている。赤烏の年号は中国の呉の国のもので、わが国では山梨県の鳥居原狐塚古墳からも赤烏元年(238)銘の鏡が出土している。卑弥呼が魏へ使いを送ったとされる景初3年(239)の時代に近く、また、3世紀台に中国で製作されたと見られる鏡の出土から、その入手経路や輻輳された事情を知る上で貴重な古墳です。宝塚市史跡。
所在地:宝塚市安倉南一丁目4、県道42号線安倉交差点から東50mの市道沿いにあります。
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