本照寺は高槻市内にある浄土真宗の寺である。本照寺は本願寺派に属し、本願寺7世存如によって1427(応永34)年に創建され、光照寺と証した。1646(正保3)年に、本願寺13世良如の弟円従が寺に入り、本願寺の1字を得て本照寺と改めた。以降、本照寺は「富田御坊」と呼ばれ、高槻・茨木地域の同派の本山となり、隆盛をきわめた。1789(寛政元)年の火災で本堂等を焼失したが、1799年に本堂が再建された。現存する表門や書院はその当時のものである。境内には、「富寿栄の松」と呼ばれる樹齢およそ700年の老松があったが、1968(昭和43)年に枯死し、今は枝を支えていた石柱が、往時を偲ばせている。
所在地:大阪府高槻市富田町4-4-27
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