2014年12月15日月曜日

正光寺

かつて中之島といわれていたところに正光寺というこじんまりとした浄土宗の寺がある。住宅の密集した地域にあるため見つけにくいところにあるが、夜泣きの中納言石の寺として知られているところだ。中納言石は本堂の前、椿の木の脇に高さ50cm、周囲2m位、表面にかなりの窪みはあるが、変哲のない自然石である。
"中納言石"の伝説は江戸時代に生まれた。隣地麻田藩主が散策中にこの石を見つけ、庭石にと自邸に持ち込んだ。ところが、藩主は毎夜悪夢に悩まされ、その上、石が「帰りたい、帰りたい」と号泣してやまなかった。そこでついにもとの場所、正光寺の近くにある札場の辻に捨てたというのである。その石を大正14年2月22日がこの境内に移した。その時は村の若い衆が念仏を唱えながら運び込んだという。それからこの日に毎年祭典を行うようになったという(中納言祭とよんでいのる)。この祭りは現在は廃れてしまっている。
この寺の入り口の門瓦は旧麻田藩主の子孫が寄贈した物だそうだ。
所在地:大阪府池田市住吉1丁目9-20
最寄駅:阪急宝塚線石橋駅














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