2012年12月11日火曜日

大仙公園

大仙公園は、大阪府堺市堺区にある都市公園。
○概要
設置・管理は堺市。計画面積は約81ha。南北を大仙陵古墳(仁徳天皇陵)、ミサンザイ古墳(履中天皇陵)に挟まれており、園内にも小古墳が点在している。もともとは、寛永年間に幕府代官高西夕雲と堺の豪商木地屋庄右衛門によって開発された「夕雲開」と呼ばれる新田であった。1925年に大阪農学校(大阪府立大学の前身)が大阪市生野区から堺市大仙町に移転した際に実験用農地となった。1947年には戦災復興都市計画の一部として市街地南部のこの地が公園に指定された。1966年に大阪府立大学農学部が中百舌鳥に移転すると、都市公園として整備が行われ、1971年に中央図書館が宿院から移転。平和塔も建設され、1980年には市制施行90周年を記念して堺市博物館が開館した。1986年には全国植樹祭が行われた。1989年には、緑の文明学会・日本公園緑地協会による「日本の都市公園100選」の一つに選ばれた。
○伸庵と黄梅庵
堺市茶室。いずれも堺市の市制90周年を記念して移築されたもの。
・伸庵
明治から昭和にかけて多くの茶室を残した数寄屋普請の名匠・仰木魯堂(おおぎろどう)が手がけて1929年に建てられた茶室。以前は東京・芝公園にあったが、福助(株)が寄贈し、1980年に現在の地に移築された。国の登録有形文化財に登録されている。玄関横に設けられた立礼席は、移築の際に加えられたもので、一般の人もお茶を楽しむことができる。2007年の将棋竜王戦第一局の会場となった。
・黄梅庵
元は、堺の商人で茶人だった今井宗久所領(現在の奈良県橿原市今井町)の豊田家にあった茶室。明治から昭和にかけて日本の電力開発に尽力した「電力の鬼」にして近代の数寄者・松永安左ヱ門(耳庵)が、戦後に小田原の別邸内に再興した。黄梅庵の名は、梅が熟し黄色く色づくころに完成したことから耳庵が名づけたもの。現在の地には、耳庵の遺族から寄贈を受け、1980年に移築された。国の登録有形文化財に登録されている。普段は内部は公開されていない。
○施設一覧
堺市博物館
自転車博物館
堺市立中央図書館
堺市茶室-「伸庵」、「黄梅庵」
堺市都市緑化センター
平和塔
堺大空襲などの死者、堺市の戦没者らの鎮魂を祈念して1971年に建設された、高さ60mの大仙公園のシンボルタワー。内部は非公開だが、階段が設けられており頂上に上ることは可能になっている。
日本庭園
中根金作が作庭した築山林泉廻遊式庭園。かつての海外交易にもとづき、中国大陸などをイメージした築山などが設けられている。
風車
かつて石津周辺の綿花畑で、水をくみ上げるために浜風を利用した風車が数百基あった。今では見ることができなくなった風車が大仙公園内に再現されている。
○所在地
大阪府堺市堺区百舌鳥夕雲町2-142-1
○交通
JR西日本阪和線百舌鳥駅から西へ徒歩5分
南海高野線堺東駅から南海バス田園線「堺市博物館前」停留所下車

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