2012年12月28日金曜日

岩湧寺

岩湧寺は大阪府河内長野市にある寺院。標高898メートルの岩湧山の中腹に位置する。山号は湧出山。
○概要
開基は役小角、創建は大宝年間(701年~703年)とされる。後に文武天皇の勅願寺に定められ、桃山時代は豊臣氏の庇護を受けた。現在は融通念仏宗の寺院であるが、元は天台宗である。本堂は江戸時代初期に建てられたと考えられている。多宝塔は天文年間頃に建てられ国の重要文化財で、多宝塔の本尊大日如来像も国の重要文化財である。多宝塔内には他に愛染明王像が安置されている。
○文化財
・国の重要文化財
多宝塔 - 1980年1月26日国指定。室町時代末期建立、高さ13メートル
大日如来像 - 平安時代末期作、多宝塔内安置、桧材寄木造、像高88.7センチ
・市指定文化財
愛染明王像 - 1972年3月27日市指定。鎌倉時代作、多宝塔内安置、寄木造坐像、像高58・8センチ。現在は堺市博物館に寄託
本堂 - 1976年3月30日市指定。江戸時代初期(1686年以前)建立、正面三間、側面四間、宝形造。
岩湧寺のカヤ - 2002年3月29日市指定。高さ20メートル、幹回り5.97メートル、樹齢約400年
○所在地
大阪府河内長野市加賀田町3824

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