長栄寺は本尊は聖徳太子自らが刻んだと伝えられる十一面観世音菩薩で、大阪府指定文化財。中世にはたびたび戦火に見舞われ、荒廃したが、江戸中期に慈雲尊者が再興した。大阪が生んだ真言宗の高僧・慈雲尊者は享保3年(1718)、中之島の高松藩蔵屋敷にて誕生し、田辺の名刹・法楽寺にて出家。その後、河内の野中寺で修行し、22歳で法楽寺住職となったが同門へ譲った後、1744年(延享元)、この長栄寺を再興して住職となり、41歳の春までここで修行し、正法律(真言率)の復興を唱え、その道場とした。慈雲尊者はまた『十善法語』『方服図儀』『梵学律梁』などを著わし、仏教史上稀有な偉人として「日本の小釈迦」とも呼ばれている。文政8年(1825)、本堂が全焼したが同年に再建。境内の奥には、慈雲尊者が修禅研学をしたという双龍庵禅那台が残る。
○所在地
〒577-0054大阪府東大阪市高井田元町1-11-1
TEL:06-6781-0797 .交通アクセス近鉄奈良線「永和駅」より徒歩約200m
○植物サクラ
ウメ
イチョウ
ツバキ
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