田沼街道は東海道の藤枝宿と相良城を結ぶ約7里(約27km)の街道。別名、相良街道。
○歴史
江戸時代中期、城主となった田沼意次により、相良城から東海道藤枝宿まで、既存の下街道や浜街道をもとに拡幅・整備された。程なく意次は失脚するが、街道沿いに川崎町などが発展した。大正から昭和にかけて存在した静岡鉄道駿遠線(うち藤相鉄道であった区間)は当街道とほぼ並行していた。
○地理
藤枝宿の勝草橋西側(藤枝市志太4丁目)より南下し、国道150号富士見橋付近で大井川を渡河。その後は国道150号の山側を並行して、相良の湊橋(牧之原市役所相良庁舎東側)に至る。藤枝市内は静岡県道33号藤枝大井川線がほぼ踏襲(東海道新幹線と東名高速道路の間は、県道のすぐ西側に旧道が通っている)しており、現在も田沼街道(もしくは藤相田沼街道)と呼ばれている。焼津市内に入ると県道(静岡県道227号島田大井川線と合流)と旧街道に分かれ、旧街道は国道150号の北側を並行して大井川に至る。牧之原市内は旧相良町の片浜周辺に旧街道の面影が残っている。
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