難波宮跡の東南に位置する遺跡で、1996年に発掘されました。全国初の発見となった和同開珎の枝銭は、日本最古の貨幣を製造する過程で使われたもの。「百済尼寺」と記された墨書土器や瓦、金属加工に関連した遺物や7世紀末の通貨富本銭、尼の父の名前を記した木簡など、飛鳥時代から奈良時代を中心とするさまざまな資料が見つかっています。細工谷遺跡からの出土で存在が浮かび上がった古代寺院は、難波宮の南側に点在しており、条坊制が敷かれた難波宮の栄華を偲ばせます。条坊制とは南北の大路と東西の大路を碁盤の目状に組み合わせた都市計画を指します。現地で自由に見学できるのは、出土品の一部の説明と小さな北向地蔵尊のみ。専門家の手引きによる不定期の見学会も開かれています。
〒543-0032大阪市天王寺区細工谷1
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