神戸税関は、日本の税関。兵庫県神戸市中央区の新港地区に主たる事務所を置く。兵庫県と中国地方(山口県を除く)、四国地方を管轄する。「開かれた税関」を目標に掲げ、本関の中庭および庁舎内の一部を公開している。
○歴史
1868年1月1日-江戸幕府により、兵庫運上所開設
1873年1月4日-神戸税関に改称
1873年12月-初代本関庁舎竣工(石造、地上2階建)
1922年1月20日-初代本関庁舎を火災で焼失
1927年3月-2代目本関庁舎竣工(花崗岩・煉瓦張り、地上4階建)
1998年11月-3代目庁舎竣工。2代目庁舎の外観とホール等を保存・継承
○本関
庁舎建築概要
2代目庁舎は大蔵省営繕課により設計され1927年に竣工した「帝国の大玄関番たる税関として決して恥ずかしからぬ近代式大庁舎」と称された日本最大の税関庁舎で、神戸港新港地区のランドマークになっていたが、阪神・淡路大震災で被災し半壊。現在の3代目庁舎は1998年に改築された最新鋭のインテリジェントビルである。保全された旧館とで構成され、旧館を船体に見立てるとその棟の上に現れた新館(3代目庁舎)の高層部が船のブリッジにもみえる。改築工事では旧本関庁舎に連結する旧別館を取り壊し中心に新館を建設したあと、旧別館の外壁を再構築。それにより旧本関庁舎の花崗岩張りの時計塔を含めた外観と内部ホール等は、ほぼ完全な形で保全された。この景観を残した点が高く評価され、公共建築賞やJIA環境建築賞など数多くの賞を受けている。
○所在地
〒650-0041
兵庫県神戸市中央区新港町12番1号
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