2015年9月8日火曜日

清水猛商店

船場によく見られる大大阪時代のユニークな近代建築の1つに見えるが、実はこの3階建ては木造。「かぐ室内装飾」と看板を掲げた店舗のおくには通り庭があり、更に奥には純和風の3階建住宅の居住等が続く。つまり清水猛商店は店舗のデザインこそ洋風であるが、全体の後世と生活スタイルは、典型的な町屋の表屋造りで、船場の商家が町屋から西洋建築へと移行する過渡期を示す貴重な事例といえる。これを設計したのは当時住友工作部に所属していた小川安一郎。小川は特に室内装飾を得意とし、住友ビルディングでもその手腕を振るった建築家である。建築年は1924年である。
所在地:大阪府大阪市中央区淡路町3-5-6





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