淀川橋梁は、大阪市東淀川区東淡路1丁目と都島区大東町3丁目を結び、淀川に架かる、西日本旅客鉄道(JR西日本)城東貨物線の鉄道橋である。通称は赤川鉄橋、地元では「じゅうはちもんてっきょう」、「あかがわのてっきょう」とも呼ぶ。また、正式名称は、城東貨物線淀川橋梁という。
○概要
本橋は複線の幅を持つが、現在に至るまで下流側の単線で運行している。余った上流側のスペースは大阪市が借り受けて市道扱いとしており[4]、歩行者の専用橋として木造の赤川仮橋(あかがわかりばし)[1]が架かり、地域住民の生活道路となっている[2]。2018年(平成30年)予定のおおさか東線(北梅田 - 放出間)の開業により、本橋を含む城東貨物線は複線電化され、地域住民から長らく愛されてきた、一つの橋に鉄道橋と人道橋の二面を併せ持つ珍しい風景もなくなる予定である。人道橋の閉鎖時期は2013年(平成25年)秋の予定とされていたが、7月30日、大阪市は10月31日をもって閉鎖すると発表した。工程は、人道橋の部分に新しい線路を敷設し、現在線をこちらに切り替えてから従来の線路を再整備することになっている。かつて計画されていた代替の人道橋の架設予定は大阪市の財政難などにより中止され、閉鎖後は上流約930mの地点にある菅原城北大橋に迂回する必要がある。人道橋については、21世紀に入ってから床部分を改築するなどしたことで、地域住民から「歩きやすくなった」等と高評価を受けていたが、閉鎖の決定を受けて残念がる声が多く上がっている。橋上からは、淀川に生息する野鳥やヨシが茂るワンドの様子が、河岸からとは別の角度から観察できるなど、独特の景色が楽しめる。
○諸元
形式 複線下路ワーレントラス
橋長 610.739m(延長597m・幅8m50cm:東淀川区史による)
径間 31.619m
橋脚中心間隔 34.058m
径間数 18連
完成 1929年(昭和4年)3月15日
設計 鉄道省
○アクセス
阪急京都本線・千里線 淡路駅 徒歩約15分 - 橋梁に至るまでは細やかな生活道路が多い。
大阪市営バス
37号系統・93号系統 東淡路一丁目停留所 徒歩5分
都島区バス 赤川三丁目北停留所 徒歩2分
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