西国街道に面して建つこの住宅は、切妻造で三面に庇をまわし、表構えに格子と出格子を並べ、大屋根の下の白壁に2か所の虫籠窓を開いています。間口が広く、田の字形の間取りは、京の町家と違い、農家風で独特の風情があります。玄関を入ると、通り庭が奥に続き、煙だしや六寸角の大黒柱、繊細な細工を施した座敷などが住時のまま残されています。この住宅は、神足村の旧家岡本家一族の商家で、江戸時代には「紙屋清兵衛」という屋号で和紙などを商っていたようです。明治以降、町医者などに利用されていたものを、後年になって石田家が購入しました。平成12年10月に国登録有形文化財に登録され、平成15年に長岡京市が取得し、「神足ふれあい町家」として整備しました。
所在地:〒617-0833京都府長岡京市神足二丁目13-10
http://fureaimachiya.com/
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