○古墳の概要
古墳時代後期の古墳である。現状は削平されており地表に姿を止めていない。全長約30mの前方後円墳。周濠内から大量の円筒埴輪、形象埴輪が出土している。昭和56(1981)年の発掘調査で発見され、周囲に幅約4m、深さ約0.5mの周壕がめぐることが判明しています。現在、古墳の墳丘は削られ、地上にその姿をとどめてうませんが、その規模から、2段に築造されていたと考えられています。周壕の中からは、古墳の上に立て並べられていた多彩な埴輪(円筒・朝顔形・蓋形・盾形・太刀形・家形・人物形・動物形など)や古墳に備えられた土器が出土し、その中には岩見型埴輪と呼ばれる特殊な形のものもあります。このことから、古墳の規模は小さいながらも大きな権力を持っていたことがうかがえ、乙訓地域の首長墓系譜を考える上で重要な古墳であるといえます。また、墳丘は長岡京の道路(六条条間小路)で削られたことが周辺の発掘調査によって明らかになりました。しかし、当地には「西塚本」や「東塚本」といった古墳を思わせる地名が近年まで残っていました当古墳を後世に伝えるため、モニュメントを設置しました(平成26年3月)。
所在地:京都府長岡京市開田3・4丁目(神足小学校の西、阪急長岡天神駅の東)
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