2015年3月27日金曜日

大阪俵物会所跡

俵物とは、長崎輸出品として干なまこ・干あわび・乾燥ふかひれなどの水産物を俵詰めにしたものである。江戸時代、海外貿易の決済に、金・銀・銅があてられていた。しかしその流出が激しいので一部がこの俵物に置き換えられた。延享元年(1744)これらを集荷するため請負商人が生まれ、大坂と長崎に会所を設けた。会所の場所は移転を重ねたが、この場所に設置されたのは安永6年(1777)のことである。しかし会所での買上価格が安かったので、集荷はおもわしくなかった。そこで天命4年(1784)幕府により機能は停止され、幕府の独占集荷体制をとったが、会所そのものは明治維新まであった。
所在地:大阪府大阪市中央区北浜2-2-15


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