2015年3月23日月曜日

吉田酒造

池田は、江戸時代は諸街道が集り物資の中継地として賑わいました。特に酒造業は、明暦3(1657)年に42件の酒造家が確認され、北摂地域の中心地として繁栄しました。吉田酒造は、元禄期(1688~1703)に酒造家として史料に記される「加茂屋平兵衛」につながる造酒屋です。主屋は明治10(1877)年の火災後に再建されたものです。本瓦葺木造2階建てで、軒高のある2階壁面と虫籠窓の窓枠と格子は黒漆喰とし、袖卯建を設けるなど江戸時代と差異がなく、大型酒造業の種屋型式を近代に伝えるとともに、技術・材質にも優れた外観を形成しています。さらに、主屋に付属する蔵・仕舞屋風を形成する高壁も含めた佇まいは、近代初期の酒造屋と近世以来の名醸地池田の繁栄を今日に伝えています。
所在地:大阪府池田市栄本町7-10
http://www15.ocn.ne.jp/~midori-1/





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