2013年9月15日日曜日

逸翁美術館

逸翁美術館は、大阪府池田市にある美術館。設置者は財団法人逸翁美術館であったが、2011年に「財団法人阪急学園」と合併され、現在は公益財団法人・阪急文化財団が管理・運営を行っている。阪急電鉄・阪急阪神東宝グループの創業者小林一三の旧邸「雅俗山荘」を当初の展示場として1957年に開館した。館名の「逸翁」は小林一三の雅号である。収蔵品の基礎は小林一三の5000点に及ぶ個人コレクションで、重要文化財15件、重要美術品認定物件19件を含む。特に与謝蕪村・呉春・円山四条派のコレクションは名高い。また、旧美術館の建物も1937年に建築された住宅建築である。旧美術館の正門は現豊能町の庄屋で江戸時代後期に建設されたものを1936年に移築したものである。
○設立時の理事および監事
理事長:宮原清
理事:加藤武男、小林冨佐雄、小泉信三、松永安左エ門、太田垣士郎、佐藤博夫、高碕達之助、鳥井信治郎、矢野一郎
監事:廣瀬顕三、真鍋八千代
○沿革
1957年、財団法人逸翁美術館設立、開館。
1959年、大阪府より「なにわ賞」受賞。
1973年、新館オープン。
2008年、新美術館オープンのため4月からしばらく休館。
2009年、10月に阪急学園池田文庫のとなりの用地に新築移転された新美術館がオープン。
2010年、旧美術館の本館である小林一三旧邸「雅俗山荘」は「小林一三記念館」として2010年4月22日に再公開。
2011年、管理法人の統合により「阪急文化財団」が管理・運営を行う。
○施設
展示室
ミュージアムショップ
カフェ「喫茶室IAM(イアム)」
マグノリアホール(貸しホール)
定期的にコンサートなどのイベントが実施されている。
茶室「即庵」
雅俗山荘内にある茶室「即庵」を再現したもの。
小林一三記念館
旧本館である小林一三記念館本館(雅俗山荘)、同館正門、同館の塀、即庵、費隠は2009年8月、国の登録有形文化財に登録された。
そのほか、茶室「人我亭」やレストラン「雅俗山荘」が併設されている。
○主な収蔵品
重要文化財指定品は以下の15件。
佐竹本三十六歌仙切(藤原高光)
白描絵料紙金光明経 巻第二断簡(目無経)
十巻抄(延慶二年覚巌奥書)
芦引絵
大江山絵詞 附詞書一巻
豊臣秀吉像画稿 伝狩野光信筆
三十三間堂通矢図屏風
奥の細道画巻 与謝蕪村筆(安永八年十月款記)
白梅図屏風 呉春筆
花鳥蒔絵螺鈿洋櫃 付籐編み外櫃
楞伽経(りょうがきょう)巻第二(天平廿年六月廿三日願俊経)
雙観無量寿経 巻上(天平六年聖武天皇勅願経)
寛和二年六月九日内裏歌合
古筆手鑑(てかがみ)谷水帖 二十四葉
継色紙(あまつかぜ)
その他に20点の重要美術品を所蔵している。また小林一三が鈴木華邨を評価していたため、かれの日本画をまとめて所蔵している。
○所在地
〒563-0058大阪府池田市栄本町12-27
○交通アクセス
阪急宝塚線池田駅徒歩10分
http://www.hankyu-bunka.or.jp/





0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。