大阪府立貿易専門学校は、かつて大阪府大阪市にあった、大阪府立の専修学校。2年制の専門課程を設置し、貿易実務や国際ビジネスについて学ぶことを目的としていた。英語表記は、Osaka College Of Foreign TradeでOCFTと略されていた。
○概要
1948年に1年制の各種学校「大阪高等貿易講習所」として、大阪市東区橋詰町(現在の大阪市中央区本町橋)で創立したことが、学校の始まりとなっている。その後2年制の専修学校へと改編された。公立の貿易実務分野の専修学校は、当時日本で唯一となっていた。しかし大阪府の財政難に伴い、2001年に廃校の方針が示された。学生や関係者らによる廃校反対運動も起こったが、2003年度からの新規学生募集を停止し、最後の卒業生を出した2004年3月に廃校された。
○沿革
1948年5月1日-大阪高等貿易講習所として、大阪市東区橋詰町で創立。1年制の各種学校として発足。
1967年4月1日-大阪府立貿易専門学校と改称。2年制の専門学校となる。
1976年4月1日-学校教育法の改正により、専門課程を設置する2年制の専修学校になる。
1985年4月1日-大阪市天王寺区夕陽丘町へ移転。
1995年4月1日-大阪市住吉区帝塚山東2丁目へ移転。
1998年12月25日-住吉区帝塚山東2丁目、最終所在地の校舎に移転。
2001年-大阪府議会9月議会で廃校の方針が決定。
2003年-この年から新入生の募集を停止。
2004年-廃校。
○最終所在地
大阪市住吉区帝塚山東2丁目1番41号
最終所在地の校地は、旧制大阪府女子専門学校→新制大阪女子大学(1924年-1976年9月)、大阪府立看護短期大学(1978年-1994年)、 大阪府警住吉警察署仮庁舎(1994年-1998年)としても使用されてきた。跡地は2000年代後半まで廃校当時のまま残っていたが、2010年には旧校舎は取り壊され更地になった。2011年から跡地に老人ホームが建設され、2012年7月に竣工した。
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