大阪市天王寺区にある浄土宗の寺である。住友家の初代住友政友をはじめ住友家歴代の碑文がある。曼荼羅図とは仏画の一種で、阿弥陀や菩薩など諸尊の像を一定の方式に並べて描いたものをいう。わが国では浄土曼荼羅に、当麻曼荼羅・清海曼荼羅・智光曼荼羅の3種があるとされるが、古くから織物の曼荼羅を絵に写して拝む信仰が盛んであった。実相寺ものは当麻曼荼羅の忠実な模写で、阿弥陀如来と観音・勢至の2菩薩を中心に、極楽浄土の模様が克明に描かれている。丹念な筆の運びで一線一画もおろそかにせず、彩色にも細心の注意が払われていて鎌倉時代仏画の優秀作品とされている。
所在地:大阪府大阪市天王寺区上本町4-2-35
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