2014年1月1日水曜日

浄橋寺

浄橋寺は兵庫県西宮市にある浄土宗西山派の寺院である。山号は十方山。本尊の阿弥陀三尊像は国の重要文化財である。
○寺号
寛喜年中(1229年~1232年)、西山国師・証空が琴鳴山麓で出会った山賊を諭し、武庫川に橋をかけ「浄橋」と名付けて橋を通る旅人の通行料(橋銭)によって生活を正したと伝えられる。橋の名前から浄橋寺とされ、橋寺とも称される。
○歴史
1241年(仁治2年)、証空が浄橋の西岸に建立したと伝えられる。有馬街道の要衝に位置して発展した。文明5年(1473年)火災で焼失、再興されたが、天正6年(1578年)に織田信長と荒木村重の兵火によって再び焼失した。現在の姿に再興されたのは、明治に入ってからである。
○文化財
重要文化財(国指定)
木造阿弥陀如来及び両脇侍像 - 阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩の阿弥陀三尊。ヒノキ材の寄木造りで、表面に金箔が貼られている。鎌倉時代前期の作と推定される。
銅鐘-寛元2年(1244年)9月、願主沙門証空の銘があり、経文や証空の文章が鋳出されている。
○その他の文化財
紙本著色善慧上人(証空)伝絵 - 室町時代の作品で、全6巻。兵庫県指定有形文化財。
石造露盤-相輪の一部。西宮市指定重要有形文化財。
石造五輪塔-花崗岩製で、鎌倉時代末期の建立と推定される。西宮市指定重要有形文化財。
石造五輪塔-花崗岩製で、南北朝時代の建立と推定される。西宮市指定重要有形文化財。
石造五輪塔-花崗岩製で、南北朝時代の建立と推定される。西宮市指定重要有形文化財。
○札所
西山国師遺跡霊場(16ヶ所と番外5ヶ所)第16番(結願寺)
○所在地・交通
兵庫県西宮市生瀬町2-20-24
JR西日本福知山線、生瀬駅から徒歩5分

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