2017年1月7日土曜日

宮前山古墳横口石棺

大阪府南部、富田林市の宮前山古墳(1号墳)は、古墳時代終末期(7世紀頃)の有力豪族を埋葬した古墳です。周辺の土木工事に伴って、1962年に大阪大学文学部国司研究室によって緊急発掘調査が行われた結果、横口式石棺の周囲を丸石で取り囲んだ埋葬施設が発見されました。凝灰岩という柔らかい石材を用いたこの石棺は、他に類例がほとんどない珍しい形態で、表面には製作時のノミ跡も残る貴重な資料です。宮前山古墳は開発事業のために発掘後には消滅しましたが、石棺と石囲の一部がこの場所に移築されています。
所在地:大阪府豊中市待兼山町(大阪大学豊中キャンパス文学部の建物の中庭)





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