日蓮宗に属するが創建は不明。明治44年再建の伽藍は戦災を免れ、今に残っている。この寺には遊女「かくし」の墓がある。かくしは日常は従順な女性であったが、ひとたび酒が入ると人が変わって乱れた。そのため寛永2(1794)年のある日、彼女の兄が見かねていさめたところ逆上し、誤って兄を傷つけ殺してしまった。かくしは死罪を申し渡され、市中を引き回されたが、その途中「油揚げ」を所望し、それで乱れ髪をなでつけ斬首されたという。この事件はすぐに芝居に仕立てられ評判を呼んだ。後になって隠しの墓石を書き取り、せんじて呑めば酒乱が直ると風評が立ち、参拝人で賑わった。
所在地:大阪府大阪市北区曾根崎1丁目2-19
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