2014年8月26日火曜日

大阪府立中之島図書館

大阪府立中之島図書館は、大阪府大阪市北区中之島一丁目にある大阪府立図書館。蔵書数は約50万冊。建物が重要文化財に指定されている。東大阪市荒本にある大阪府立中央図書館と共に、大阪府の主要な図書館となっている。中央図書館では一般書から学術書まで幅広い分野の本を収める一方で、中之島図書館では古文書や大阪関連の文献、ビジネス関係図書を集めるというように、役割分担をしている。立地は京阪電気鉄道京阪本線・大阪市営地下鉄御堂筋線両線淀屋橋駅付近の場所で、大阪市役所と大阪市中央公会堂の両者に挟まれる形で建っている。 また京阪中之島線が2008年(平成20年)10月19日に開通したことによりなにわ橋駅が最寄駅となった。
○沿革
住友家の寄付を受けて建造が開始され、1904年(明治37年)に「大阪図書館」として開館した。設計は野口孫市、日高胖。同年2月25日、開館式を挙行。大阪図書館は、開館直後の1906年(明治39年)に「大阪府立図書館」と改称される。以来、長く唯一の府立図書館であったが、1945年(昭和20年)に大原社会問題研究所の蔵書の寄付を受け、1950年(昭和25年)、天王寺分館を建ててそこに大部分を収めた。1974年(昭和49年)、両館共名称変更があり、大阪府立図書館は「大阪府立中之島図書館」に、天王寺分館は「大阪府立夕陽丘図書館」と改められた。中之島図書館が国の重要文化財に指定されたのはこの年である。1996年(平成8年)、東大阪市に大阪府立中央図書館が開館。これに伴い、夕陽丘図書館は特許資料関係を除く約60万冊の蔵書を中央館に移転して閉館されることになった。閉館後は、同施設内に大阪府立特許情報センターが新設され、旧夕陽丘図書館の特許資料部門を引き継いで特許情報の収集・提供を行っていたものの、同センターも2010年(平成22年)12月31日をもって廃止され、同施設は2011年(平成23年)3月末日をもって閉館された。2004年(平成16年)より、中之島図書館は図書館としての機能を中央図書館にまとめ、蔵書の一部を移転。ビジネスマンに様々な情報を提供する「ビジネス支援サービス」を開始した。また別館では、関西大学が法科大学院のサテライト教室として「リーガルクリニック」授業を開講し、大阪府立大学大学院看護学研究科及び同総合リハビリテーション学研究科が社会人向けにサテライト大学院を開講している。 この為、大阪市はこれまで「図書館としての機能を果たす限り土地を無償貸与する」との誓約を結んでいたが、昨今の中之島図書館の機能は本来の図書館から逸脱しているとして、土地使用料の徴収を開始した。ただし、2003年(平成15年)から施工されていた京阪中之島線事業に伴い、同線が北区中之島1丁目地内を通過することから用地調査が行われたところ、中之島1丁目地内の地籍図が混乱しており、その中に中之島図書館が存在する場所に該当と思われる大阪府名義の「北区中之島1丁目3番」の土地が存在することが判明している。その後大阪市公文書館から市有地との交換を証明する資料が発見され、「北区中之島1丁目3番」の土地が大阪市名義である事が確定した。
○建築
1904年(明治37年)にネオ・バロック様式で建てられた建物は、1922年(大正11年)に左右の両翼を建て増しし、現在の形となった。本館は大阪空襲の戦災からも免れ、幾度かの書庫の増築を経て、今も残っている。1974年(昭和49年)、本館と左右の両翼が共に国の重要文化財に指定された。なお、本館正面の門は特別な時にしか開かれず、一般利用者は階段両脇の入口から入る。
○開館日時
平日午前9時から午後8時
土曜午前9時から午後5時
デジタル情報室入館受付やマイクロフィルムなどの資料請求・利用申し込みは閉館30分前で締め切り休館 原則として日曜、祝日・振り替え休日、3月・6月・10月のそれぞれ第2木曜日、年末年始(その他館内の書庫整理による臨時休館有り)
○廃止について
2012年6月19日、大阪府の松井一郎知事と大阪市の橋下徹市長は府市統合本部の会合で、大阪府立中之島図書館を廃止することを表明したと報じられたが、図書館を管轄する大阪府教育委員会によると、今後建物をどう活用するかの案の一つとして出ただけで、実際にはまだ何も決まっていないとのこと。
○施設情報
前身:大阪図書館
専門分野:総合
事業主体:大阪府
開館:1904年(明治37年)3月1日
所在地:〒530-0005大阪府大阪市北区中之島一丁目2-10

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