2012年1月4日水曜日

山本奥古墳群C支群

山本奥古墳群は長尾山丘陵に数多く築かれた古墳時代終わりごろの群集墳のひとつで、全体で28基ほどの古墳が確認されています。この群は7つのグループに分かれていますが、その1つのC支群は1987年にはkkつ調査を行い、11基からなるグループである事が分かりました。C支群の古墳は全て横穴式石室を持つ円墳で、規模の大きなものから小さなものへと順に作られていったようです。出土物としては棺に使われた鉄釘や支社に供えられた須恵器などが見つかっていますが、それらの特徴から古墳は7世紀の始頃に築かれたものと考えられます。群集墳はいくつかの家族の古墳が集まったものと言う事ができますが、古墳の規模が小さくなっていく事や、副葬品の量が少ないことなど、古墳時代の終り頃の様相を示しているといえるでしょう。調査終了後、一部に変更を加えたい害はおおむねもとの姿のまま、良く似た地形を持つ当地へ移築復元し、古墳のある後援として利用する事になりました。なお、この近隣の尾根には中期古墳である長尾山古墳も存在しています。
所在地:宝塚市山手台東1丁目4(長尾山古墳の東に数メートル)













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