2018年2月4日日曜日

上津島南遺跡

案内の看板には次のように書かれています。
今から二千年以上も昔、猪名川は何度となく氾濫を繰り返し、多くの土砂を運んでは流域にいくつもの微高地を形づくりました。上津島南遺跡をはじめ島田遺跡や庄内遺跡はいずれもそうした微高地の上に営まれた集落遺跡です。この遺跡は、これまでの調査によって弥生時代から鎌倉時代にかけての集落遺跡であることが判明しています。なかでも奈良時代では、十数棟の建物跡とともに立派なせいろ組の井戸が検出され、井戸の中からは難波宮で使用されたものと同じ瓦が出土していることから、中央政府と関係を持った役所跡ではないかと考えられます。また、平安時代から鎌倉時代にかけての集落跡でも、多くの建物跡、井戸、墓などが見つかり、役人が束帯につけたとみられる石製の飾りや、遠くの各地でつくられた焼き物類が出土していいることから、猪名川の水運に支えられた有力集落の一つであったと考えられています。
所在地:大阪府豊中市上津島1丁目(新豊島川沿)


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