源正寺は、大阪府大阪市阿倍野区にある、浄土宗の寺院。知恩院の末寺である。
○由緒
1687年(貞享4年)、祐天上人により、現在の大阪上本町駅附近に開山。寛政年間まで荒廃していたが、紀州藩の家老の援助を受け再興。徳川慶喜が大政奉還の直後に来阪した折、市中取締のため、新選組の屯所がここに置かれる。1925年(大正14年)、大軌電車(近畿日本鉄道の前身)の上本町駅(当時)建設の折、当地に移転してきた(楼門なども一緒に移建されている)。
○所在地
大阪府大阪市阿倍野区阿倍野元町18-34
○交通
阪堺電気軌道上町線北畠駅
○その他
鳥羽伏見の戦いで敗走してきた幕兵に変装用の衣類を与え、紀州に落としてやるなどしている。明治になったとき、住職の祖父江聖善が従軍僧となり、日清、日露戦役の戦死者の追善に尽力したため、皇族の台臨をいただくことが多くなる。そのため、第四師団の将兵や遺族の参拝も多かった。
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