2012年5月7日月曜日

龍にまつわる伝説

聖武天皇の時、天下が大旱ばつになり人々は困った。そこで行基に頼んで法華八講という雨を呼ぶ仏教儀式を行った。するとそこへ龍が現われて、「私は天に住む若い龍です。私の大龍王は雨を降らさないようにしていますが、私はあなたの仏恩に報いたいと思います。しかし、大龍王は怒って私を殺すでしょうが、その時きっと雨が降ります」といって消えた。するとにわかに天がまっ黒になり、大雨が降りだし山野の草木は蘇がえり人々もやっと息をつくことが出来た。ところが雨がやみ青空になると、空から龍の身体が3つに裂けて落ちてきた。そこで天皇や行基は深く心を打たれ、その身の落ちた所にそれぞれ寺を建立した。頭部の落ちてきた所が龍頭寺(龍光寺)、腹部の落ちた所が龍腹寺(龍間(けん)寺)、尾の落ちた所が龍尾寺(四條畷市)に相当すると思われる。

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