西廣寺は、兵庫県西宮市段上町にある、高野山真言宗の寺院。山号は、法輪山。境内には水天宮が併祀され、清荒神清澄寺、門戸厄神東光寺等と並ぶ、典型的な北摂地域の神仏習合寺院の一つである。
○歴史
・創建
西廣寺は、1785年(天明5年)3月に石造地蔵菩薩が建立されたのを契機として創建された。地蔵堂は荒廃した後、1974年(昭和49年)3月に再建された。
・本尊
西廣寺の本尊は大日如来坐像。ヒノキ作り金箔仕上げの上に、金泥が施されるなど、後世にも幾つかの手が加えられている。 従来は1698年(元禄11年)に、備前国庄田山朝日寺から移されたという伝承があり、その製作も鎌倉時代と伝えられていたが、像各部の質感、伏眼や頬の表現、衣紋の彫刻、等から考えて、今日では室町時代のものと考えられている。
・阪神大震災とその影響
1997年1月17日早朝に勃発した阪神淡路大震災は西廣寺周辺の地域に甚大な影響を与え、西廣寺でも本殿・客殿を含む、殆どの建築物が全壊に近い被害を受けた。西廣寺は、その後、10年以上をかけて寺院の再建に励み、2008年1月の段階では客殿の再建に力を注いでいる。
○行事
毎年、正月の三が日は、同時の名物として知られる「雨蛙」が無料で配布される。
○文化財
・市指定文化財
大日如来坐像
○アクセス
阪急今津線甲東園駅下車徒歩10分
境内自由。
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