通法寺は大阪府羽曳野市に存在していた寺院。河内源氏の菩提寺であった。
○歴史
羽曳野市壺井は河内源氏発祥の地として知られているが、この壷井通法寺は、長久4年(1034年)に河内国司であった源頼信が小堂を建てたことから始まる。前九年の役の時、東北地方で活躍した源頼義が浄土宗に帰依し阿弥陀如来を本尊としたことから河内源氏の菩提寺となり源氏の隆盛と共に栄えた。南北朝時代には、戦火により焼失。江戸時代になって源氏の子孫・多田義直が5代将軍綱吉に願い出て柳沢吉保らが普請奉行となり再興する。なお、ここには源頼義の墓があり、東方約200mの丘陵地には父・頼信と子・義家の墓もある。明治時代に廃仏毀釈により現在のような山門、鐘楼などを残すのみとなる。1957年(昭和32年)に、河内源氏の形成発展する様相を示すものとして、三代の墓を含め、文化財保護法に基づき「通法寺跡」として史跡と指定された。
○所在地
大阪府羽曳野市通法寺41番地12
○交通アクセス
近鉄長野線 喜志駅から金剛バス太子線「上ノ太子行き」、喜志循環線「太子廻り循環」「葉室廻り循環」、阪南線「阪南ネオポリス行き」のいずれかに乗車し、「太子四ツ辻」バス停下車徒歩約15分。
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