開口神社は、堺市堺区にある神社である。通称「大寺」。地元では「大寺さん」とよばれ親しまれている。堺南組(大小路・竪川以南)の氏神社。式内社で、旧社格は府社。
○祭神
塩土老翁神、素盞嗚神、生国魂神を祀る。塩土老翁神は住吉大社の住吉三神を一つにして神徳を現した神とされ、「住吉の奥の院」と呼ばれる。
○歴史
社伝には、神功皇后の三韓征伐の帰途、この地に塩土老翁神を祀るべしとの勅願により創建されたと伝える。延喜式神名帳に和泉国大鳥郡24座のうちの一社として記載されている。932年(承平2年)には神階が正五位上まで昇った。古代から中世にかけて、当社付近は開口村と呼ばれていた。1113年(天永4年)、原村の素盞嗚命、木戸村の生国魂命を合祀し、「開口三村大明神」と呼ばれ、崇敬されるようになった。1873年(明治6年)に郷社に列し、1902年(明治35年)に府社に昇格した。1945年(昭和20年)7月10日未明の堺空襲により本殿と三重塔を含め悉く焼失した。現在の社殿は1961年(昭和36年)の再建である。通称の「大寺」はかつて存在した神宮寺の念仏寺に由来する。念仏寺の開山は744年(天平16年)で行基による。山号は密乗山。平安期には空海や空也とゆかりがあり、密教や浄土教の道場にもなって活況を呈したことから、大寺の通称が定着するに至った。
○祭事
元旦祭 - 1月1日
とんど祭 - 1月15日
節分祭 - 2月節分
初午祭 - 3月下旬午の日
さつき祭 - 5月5日
大祓・茅の輪くぐり・流鏑馬神事 - 6月30日
八朔祭(例祭) - 9月中旬(堺最古の歴史を持つふとん太鼓がかつぎだされる)9月12日に近い金~日曜日
三宝荒神祭 - 11月28日
○境内外社
豊竹稲荷神社
白髭神社
松風神社
金比羅神社
塞神社(庚申さん)
竈神社(荒神さん)
厳島神社(弁天さん)
舳松神社
北辰神社
楠本神社
三宅八幡神社
少彦名神社
恵比須神社(戎さん)
大国魂神社(大黒さん)
神明神社
豊受神社
熊野神社
薬師社
舟玉神社
菅原神社
産霊神社
兜神社
○文化財
重要文化財「大寺縁起」 土佐光起筆
重要文化財「短刀銘吉光」
○交通
阪堺電気軌道阪堺線 大小路駅
阪堺電気軌道阪堺線 宿院駅
○所在地
大阪府堺市堺区甲斐町東2丁1-29
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