茨木市にある古墳と言えば大田茶臼山古墳(継体天皇陵)をすぐに思い浮かべる人が多いが、鼻摺古墳という古墳があることを知っている人は少ない。
この古墳は古くから地域の人に深い関心を持たれ昭和35年5月から約40日発掘調査が行われた。その結果東西南北の四方に濠をもつ方形の古墳で墳丘の1辺の長さは約33m高さ約5.5m濠の幅は南側で約12m北東西側は約7m深さは約1.4mである。以前に大規模な盗掘があったらしく調査時には石室や副葬品はなく、わずかに須恵器、瓦器片が出たのみであった。この地は古くは毛受野(もずの)と呼ばれ、仁徳・履中・反正の3天皇稜と関係があるのではないかといわれている。出土した須恵器からみると、古墳の築造年代は6世紀から7世紀にかけてのものと考えられる。
所在地:茨木市耳原3丁目
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