教宗寺は大阪府高槻市芥川町にある浄土真宗本願寺派の仏教寺院。
○歴史
寺伝によれば、当寺先祖の田淵久兵衛教宗が見真大師(親鸞聖人)の直弟子となって了専と法名し、自分の邸宅を寺に改めて、弘安10年(1287年)開創した。のちに、聖人の勅号に因んで教宗寺の号を与えられたという。 堂宇はその後大破し、元禄5年(1692年)に再建。 平成20年(2008年)本堂を修復。
○市蛭子大神宮
田淵家の先代が門前の西国街道に市場を立て、伝教大師がたまたま同家に泊まられたので、市場の繁栄を祈る守護神を切望。大師は一夜のうちに蛭子・大黒の立像を彫刻されて与えた。喜び自邸の傍らに宮を建てて市蛭子として崇めると、霊験著しく市場は大いに繁昌した。その後、衰退し、田淵了専が教宗寺の守護神として崇めていると、ご神体が盗まれ、蛭子は数日後に戻るものの大黒天は戻らなかった。神勅により石を納めて石大黒としていると、その石は分身して貞享の頃には2個、享保の頃には5個となり、ついには7個となった。これにより安産の宮と呼ばれるようになったという。
○文化財
石槽:大阪府指定有形文化財(昭和049年3月29日指定)1.1×1.8m、深さ35cmの花崗岩製。槽底中央に径6cmの穴があることから石風呂とされる。
○交通アクセス
JR京都線高槻駅下車、西へ徒歩11分
○所在地
大阪府高槻市芥川町4丁目6-3
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