2013年10月12日土曜日

佐井寺

佐井寺は大阪府吹田市佐井寺にある真言宗の仏教寺院。山田寺とも号する。
○歴史
寺伝によれば天武天皇6年(677年)道昭の草庵が起こりで、道楽・行基と相承。 天平7年(735年)2月16日、行基が裏山の瑞光に気がつき、その地を掘ると栴檀香木の観音像が出現したのでこれを本尊とし、詔を得て伽藍を草創し、坊舎60余院となる。 弘仁5年(814年)と弘仁7年に嵯峨天皇よりそれぞれ綿百屯を施入している。 また「拾芥抄」には公家恒例御読経21カ寺に列している。 天正年中(1573年~1592年)に兵火に罹り、伽藍坊舎を失い、諸仏を草堂に安置した。 正保4年(1647年)僧楽順が観音の夢告を受けて再興。領主板倉周防守も梵鐘を寄附す。
・行基山
当寺の西にある本尊出現の霊地で、愛宕山とも呼ばれる。山上に行基松と呼ばた大きな松があったが、明治3年の暴風で倒れたという。
・「佐井の清水」
寺名の由来となった「お香水」で、寺の北方にある地下水。当寺に水が乏しいので行基が祈祷で湧出したと伝え、江戸時代には境内に引かれて眼病の特効薬とされた。
・五衰殿塔
御読経供養の塔という三重の石塔婆。
○文化財
木造 地蔵菩薩立像 大阪府指定有形文化財(昭和45年2月20日指定) 平安時代
地蔵塚から行基が発掘したと伝え、維新まで伊射奈岐神社境内の地蔵堂に安置されていた。
○交通アクセス
阪急千里線千里山駅下車、徒歩18分
大阪府吹田市佐井寺1丁目17-10

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