総持寺は、大阪府茨木市にある高野山真言宗の寺院。山号は補陀洛山。西国三十三所第22番札所。本尊は千手観音。
○歴史
当寺の草創説話は、助けた亀の恩返しと観音の霊験に関するもので、寺所蔵の縁起絵巻のほか、『今昔物語集』などにもみえる。それによると、開基藤原山蔭の父・藤原高房は、漁師たちが大亀を捕らえているのを見、「今日18日は観音様の縁日だから」と言って、亀を買い取って逃がしてやった。その日の夜、高房の子・山蔭は、継母の計略で船から川に落とされてしまった。父の高房はこれを悲しみ、観音に祈ったところ、高房が助けた亀が、山蔭を甲羅に乗せて現れたという。高房の没後、山蔭が報恩のため観音像を造立し祀ったのが当寺の起源だという。寺伝では元慶3年(879年)頃、藤原山蔭が創建し、山蔭の三回忌の寛平2年(890年)に伽藍が完成したとする。
○文化財
木造千手観音立像-当寺の秘仏本尊。像高75.4 cm。寺伝に基づき、亀の背に乗っている。脇侍として善女竜王像と雨宝童子像を配する。
○行事
4月18日-山蔭流包丁式
4月15日~21日-本尊御開扉、西国御砂踏
○拝観情報
開門-6:00
閉門-17:00
納経受付時間-8:00~17:00
○御詠歌
もともと「おしなべて 高き賤しき 総持寺の 仏の誓ひ 頼まぬはなし」だったが、近年の人権意識の高まりにより「おしなべて 老いも若きも 総持寺の 仏の誓ひ 頼まぬはなし」に変更されている。
○所在地
〒567-0801大阪府茨木市総持寺1丁目6番1号
○交通アクセス
阪急京都線総持寺駅徒歩5分
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