この門は、もともと麻田藩陣屋(現在の蛍池駅付近)に構えられた西門とされていますが、陣屋絵図には西門が描かれていないので、おそらく陣屋内の門か、あるいは家臣邸の門ではなかったかと思われます。建築年代は明らかではありませんが、形式からみて江戸時代の末期に建てられたものとみられ、その後現地に移築されました。建物は入り母屋造りで、両脇に二間四方の居間があり、両開きとなる扉を釣りこんでいます。また、その両側には潜口を設け、右側前方に番所を張出した屋敷門の形式をもっています。右の間は扉口内側に式台を設け内部は押入れつきの六畳間と、二畳敷きの番所へと続いています。番所は三方向に出格子付きの窓を持っており、当時の陣屋の姿を知る上で貴重な姿を残しています。
所在地:豊中市刀根山元町5-27
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