最古の巨大前方後円墳で邪馬台国の女王・卑弥呼の墓との説がある奈良県桜井市の箸墓古墳(全長280メートル)で20日午前、考古学研究者らによる墳丘への初の立ち入り調査が行われた。同古墳について宮内庁は、孝霊天皇の皇女、倭迹迹日百襲姫命の墓として管理しているが、3世紀中ごろから後半の築造とされ、卑弥呼が死亡した時期と合致することから、邪馬台国論争との関連で古墳のなかで最も注目されている。調査では、日本考古学協会など各歴史学会の研究者らが墳丘に入り、墳丘縁辺部にあたる最下段を約1時間半かけて歩いて調査。同庁担当者から説明を受けながら、普段は見ることができない墳丘内部の様子を詳しく観察していた。午後からは、卑弥呼の後継、壱与の墓ともいわれる同県天理市の西殿塚古墳(同230メートル)も立ち入り調査した。同古墳は宮内庁が6世紀の継体天皇の皇后、手白香皇女の墓として管理しているが、3世紀末ごろの築造との説が有力となっている。
産経新聞 2月20日(水)14時53分配信
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