2012年12月29日土曜日

枚岡神社

枚岡神社は、大阪府東大阪市にある神社。式内社(名神大社)、河内国一宮。旧社格は官幣大社で、現在は別表神社。当社から春日大社への勧請が行われたので、元春日の別称がある。社紋は春日大社と同じく下がり藤。
○概要
枚岡梅林でも有名であり、一帯はかおり風景100選(枚岡神社の社叢)に選定されている。鳥居から、坂道を上り、さらに46段ほどの階段を登ると拝殿に着く。駅前の1853年(嘉永6年)に建てられた社名標には「元春日平岡大社」とあり「平岡」の表記や大社号もかつて使われていたことがわかる。一の鳥居は神社からは線路の向こう側となる枚岡駅の西側にある。駅から少し石段を登ったところにある木の鳥居は二の鳥居である。二の鳥居脇にある社名標は日露戦争戦勝を記念して1907年(明治40年)に建てられたもので、字は三条実美の書物から拾ったものである。
○祭神
第一殿 天児屋根大神
第二殿 比売大神 - 天児屋根大神の后神
第三殿 武甕槌大神
第四殿 斎主大神(経津主神)
天児屋根大神・比売大神が元々の祭神で、春日大社に当社から勧請されたので「元春日社」と称される。後に春日大社から武甕槌大神・斎主大神を勧請し、春日大社と同じ神(春日神)を祀ることとなった。
○歴史
社伝によれば、神武天皇紀元前3年(神武天皇即位の3年前)、神武天皇の侍臣で中臣氏の祖の天種子命(あめのたねこのみこと)が、天皇の命で神津岳の頂に祖神の天児屋根神を祀ったのに始まると伝えられる。神津岳の頂が平らな丘であったことから「平岡(枚岡)」の社名が生まれたという。中臣氏の支流の平岡連(ひらおかのむらじ)の氏神として信仰された。白雉2年(650年)、平岡連によって山頂から中腹の現在地に移された。神津岳山頂には現在も奥宮がある。神護景雲2年(768年)、奈良に春日大社を創建するにあたり、当社の祭神二柱を分祀したことから、元春日社と呼ばれることになる。宝亀9年(778年)には春日大社から武甕槌命と斎主命の二神の分霊を奉斎した。『延喜式神名帳』では名神大社に列し、中世には河内国一宮と呼ばれるようになった。明治4年(1871年)、官幣大社に列せられた。
○主な祭事
1月15日 - 粥占神事(一部公開)
2月1日 - 例祭
8月第4日曜 - 枚岡灯明祭
10月14日-10月15日 - 秋郷祭:ふとん太鼓と呼ばれる太鼓台で知られる。14日が宵宮、15日が本宮。
12月25日 - 注連縄掛神事(別名:お笑い神事)
○所在地
大阪府東大阪市出雲井町7番16号
○交通アクセス
最寄駅:近鉄奈良線 枚岡駅 (駅の東側からすぐ)

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