三島鴨神社は大阪府高槻市にある神社。祭神は大山祇命・事代主命。旧社格は郷社。嶋下郡(古代三島郡)の式内社論社。伊予、伊豆とともに三三島と呼ばれていた。日本で最初の三島神社(山祇神社)である。
○祭神
大山祇命
大山祇神降臨の地で、『伊予国風土記逸文』には「乎知の郡。御嶋。坐す神の御名は大山積の神、一名は和多志の大神なり。是の神は、難波の高津の宮に御宇しめしし天皇の御世に顕れましき。此神、百済の国より渡り来まして、 津の国の御嶋に坐しき。御嶋と謂うは、津の国の御島の名なり。」とある。津の国御島とは摂津国三島(現高槻市三島江)のこと。
事代主命
『日本書紀』に「事代主神が、三島溝咋耳神の女ー玉櫛姫と結婚して生まれた子を名付けて、媛蹈鞴五十鈴媛命といい、容色すぐれた女子です。」とある。また、この地は三島県主の治めていた地で、『続日本紀』には三島県主が鴨宿禰の姓を賜ったとある。同市の弁天山古墳が鴨氏一族の墓と言われている。
○歴史
創建は不詳ながら延長5年(927年)に編纂された『延喜式』神名帳に記載されている古社である。三島神社の元社と伝えられており、この地は大山祇神降臨の地で、伊予(愛媛県)にある大山祇神社はこの地から移ったとされている。(推古天皇2年(594年)に、摂津国三島江から大三島瀬戸に移ったとされているので、これ以前の創建であるとされる。)この神社はもとは淀川の中洲である川中島にあったとされるが、慶長3年(1598年)の淀川堤防修築の際に現在の地に移されたと言われている。明治41年(1908年)に唐崎神社や天満社等周辺の神社を合祀した。高槻市赤大路町にある鴨神社がこの社の論社となる。
○交通アクセス
JR高槻駅南口から高槻市営バス「柱本団地」行き、「三島江」バス停下車すぐ
○所在地
大阪府高槻市三島江2-7-37
○例祭
10月20日
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