若桜街道は、鳥取県鳥取市と若桜町を結ぶ旧街道である。現在では、旧街道沿いの幹線道路が国道29号として整備されている。国道29号沿いの兵庫県側の街道は因幡街道と呼ばれた。現在においては、若桜街道と呼ばれるのは鳥取市内の一部の区間のみである。
○概要
若桜街道は、鳥取城の大手橋(現 擬宝珠橋)を起点とし、若桜町浅井に至る街道であった。八東往来や若桜往来とも呼ばれた。浅井の先で、左に行くと伊勢道、右に行くと播磨道という分かれ道となっていた。伊勢道は氷ノ山を越えて伊勢参りに行くのに使われた道で、但馬道とも呼ばれた。また、播磨道は戸倉峠を越えて関西方面へ向かう道で、峠を越えた先の道は因幡街道と呼ばれていた。若桜街道は伊勢神宮に参詣する人々が多く通ったと考えられる。そのため、街道の途中にも、伊勢道と書いてある道標が多く存在している。
○現在の若桜街道
現在では若桜街道といえば、鳥取市内の旧街道の起点付近のみを指すことがほとんどで、国道29号の別名として若桜街道と呼ぶことは稀である。若桜街道は鳥取駅から鳥取県庁に向かう通りの一部で、鳥取市のメインストリートである。鳥取駅から鳥取県庁までは一続きの道であるが、途中で駅前通り、本通り、若桜街道と名前を変えていく。現在は若桜街道は国道53号(国道373号重複)の一部となっている。また、若桜街道と本通りは、日本の道百選に選ばれている。
○若桜街道商店街
若桜街道商店街は、鳥取市の国道53号若桜街道沿いにある商店街である。若桜橋から鳥取市役所庁舎前の片原通りまでの約800メートルの間に、全61店舗が存在する。若桜街道沿いには若桜町の若桜宿にも商店街があるが、これとは別である。
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